【技師長ブログ】工作機械修理・立型マシニング

投稿日:2021年11月12日

NCマシニングで原点復帰がうまくいかない?できない?とかで診にきて欲しいとの依頼が入りました。

電源を入れて起動、X軸の原点復帰をするとオーバートラベルとなります。

はいはい・アレですね。

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見やすい場所にリミットスイッチがあるタイプでした。

4連のリミットスイッチとなっているのでどのスイッチが減速信号を上げているのかドグの位置をノギスで測って調べます。

一番手前が減速信号でした。

他はオーバートラベルの信号用ですね?

では・

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減速信号は入るけど切れ難いって事なので掃除してみます。

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ケースからスイッチを取り外しパーツクリーナーで洗浄

ケース側も洗浄してテスターで調べます。

なんだか反応が鈍いような気がします・気のせいかもしれません?こんな時はアナログテスターのほうがよく判るのですが・持ってきていません。

減速信号が外れた場所が原点となるので鈍いと原点位置が原点復帰の度にズレますよね。

ダイヤルゲージで測りながら原点復帰させれば分かるんでしょうが今回は+方向のオーバートラベル検知のスイッチと振り替えで対処

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組付けて試運転。

オーバートラベルは出なくなりました。

振り替えた+方向のオーバートラベル信号もちゃんと出ているのでこれにて完治

と・まあ、自分は後ろから見てただけなんですが・(笑)