雌ネジが出来たので次は雄ネジの製作です。
素材はS-45C長さは1400mm仕上がり寸法1330mm
これから雄ネジを作ります。
長いネジを作る時はいつも工程を迷います。
いかにビビリを出さずに削るか?
今回は両チャックにして推力はかけずに加工してみようかと
両チャックとしたので刃物の突き出しが多くなってしまいましたが・
ビビリ対策となっているようです。
今回の工程は、先ず台形ネジの部分を削ってから他の部分を削る・です。
Φ46の素材から台形ネジ部分Φ34をまず削る!
Φ34となったので台形ネジを切ります。
その前に刃物台が逃げないように完全固定します。
この旋盤、刃物台の中心の軸がちょっと曲がってしまっているので切削の負荷で回ってくるんですよね・・・。
さて・ビビリとの対決です?
移動振れ止め使ってもビビリます。
105回転で始めましたが・負荷が大きくなるにつれてビビリが出始めてきて・・・
やがて77回転・56回転・とうとう41回転・これは仕方ないのか?
切り込み量も0.15mmから0.1mm・50μ・25μ・・・
大きなビビリ痕をつけてしまうと仕上げまで影響してしまうので慎重に・
そもそも旋盤加工っても自分は独学自己流なので何が正解かなんて分からないままなんですよね・
移動振れ止めでビビリ対策とはなっているのですが、問題もあります。
掴んでいるので早送りでスタート位置まで帰れない・・・。
まあ、ビビリ痕を残さないようにはできるのでそちらを優先してますが・
時間はかかりましたが・ネジがきれました。
ビビリ痕は全くありません。
これまで多数こういったネジを作ってきましたが1番イイ感じの仕上がりになりました。
両チャックはアリですね。
台形ネジが切れたので長さ合わせで切断したらエンド部分の外径をΦ25に加工マイナス10~15μで仕上げときます。
Φ25ピッチ1.5のネジを切って菊ナットを入れておきます。
入れたままにしておけば打ちキズ防止にもなります。
雌ネジもスムーズです。
最後の加工
7mmと5mmのキー溝加工をすれば終わりです。
摩耗してしまったネジと比較
時間が掛かる加工になるので金額もそれなりですが、メーカー品よりはちょっと安い?
完成~