【技師長ブログ】工作機械修理・シャーリング

投稿日:2021年12月14日

シャーリングの修理依頼が入りました。

症状は幅の広い鉄板を切断すると時々途中で止まる。

この時々・ってのが厄介なんですよね~

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テストカットを行いながら症状から原因を探ります。

症状がたまたま出てくれたので絞り込めました。

切断途中で工程が終わった事になりクラッチが切れてしまってます。

ブレーキとクラッチの動作を司るリミットスイッチが怪しいですね。

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1工程が正常に動いて停止するのがこの位置に対して

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実際の工程が終わってないのに終わった事となってる位置がこの位置

この位置ではない場合もアリ。

手前がブレーキのリミットスイッチで奥がクラッチのリミットスイッチ

動作させてリミットが変になっていないか確認してみると・

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鉄板の幅が広い時に限り切断時にリミットスイッチのローラー部分が激しく振動していました。

切断時の衝撃で機械が振動する事により発生する不具合ですね。

取り付けステーの強度を上げれば解決しそうです。

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溶接にて補強を入れてみました。

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取り付けて試運転!

ビビリは出ません。

途中で止まる事もなくなりました。

直ったようです。

ついでに潤滑油が出ていないようなので給油ポンプのタンクをみてみると・

ヘドロですな・

オイルオリフィスも潰れているのか潤滑油が出てきません。

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交換します。

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ちゃんと潤滑油が出るようになりました。

これにて完治。