【技師長ブログ】工作機械修理・ベンディングロール

投稿日:2022年01月18日

ベンディングロールの修理依頼が入りました。

症状はトップロールの自然落下

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3年ほど前には傾動側の油圧シリンダーのOHを行ってました。

今回は駆動側のトップロール落下です。

結構な勢いで降りてきます。

これでは加工は無理ですね。

では・

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配管を外して下側のナットを緩めます。

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上側のナットも緩めましたが・

こっちは緩める必要がありませんでした・・・後で締めつけ直しときます。

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シリンダーが外れました~

バルブを取り付けてエアーの圧力でピストンを抜く段取りをします。

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中のナットを外してエアーを入れると・

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ピストンパッキンが完全にダメになっていました。

触るとポロポロと砕けます。

ソレノイドバルブの可能性もありましたが、コイツで間違いないでしょう。

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パッキン、Oリングを交換、ネジ山の手入れをしたら組付けに掛かります。

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組付けには真空ポンプを使います。

様々なアタッチメントを準備しています。

どんなに大きなシリンダーでもコイツを使えば簡単にしかもパッキンを痛める事なくピストンを組付けられます。

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シュッ!という音と共にピストンが入りました。

パッキンのリップを引き込むように入るので、ヘラを使ってリップを押し込む必要もありません。

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組付けてエア抜きを行えば完成~

試運転してみます。自重落下しません。

これにて完治。

2名で6時間半の作業でした。