【技師長ブログ】工作機械修理・ポリゴンマシン

投稿日:2022年01月21日

ポリゴンマシンの修理依頼が入りました。

症状は加工終わりの位置にバラつきが出る・との事

とりあえず調査

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電源入れて油圧をONすると・・・

激しい異音。

油圧ポンプよりガラガラと音が出ていて油圧も不安定

切削送りは油圧シリンダーにて行うので先ずは油圧ユニットの見直しからですね。

本来は油圧ユニットが機械内部にあるのでこの機械は一度改造されているようです。

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会社に帰り中古の油圧ユニットを探すと丁度同じ位のユニットタンクを発見!

このユニットを改造して付けてみましょう。

元々のポンプスペックが不明なのでエイ!ヤーしかありません。

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ユニットの交換前に動作確認と前進端の位置を見てみます。

確かに止まり位置がバラつきますが・これは前進端のストッパーを調整してないだけですね。

まあ、今にも壊れそうな音をたてているポンプを交換しましょう。

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交換が完了したので試運転

油圧が上がり過ぎたのでレギュレターで調整を行いました。

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ポリゴンマシンはあまり触った事がないので動作を確認していきます。

自動運転ONで早送りから減速リミットスイッチを踏んで切削送りになり前進端のリミットスイッチを踏むとタイマーがONしてタイマーがON状態の間に前進端のストッパーに当たり切削が止まる。そしてタイマーが切れると原点に戻る

前進端のリミットスイッチを踏んで加工終わりではないようでした。

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機械の前方まで振動が伝わる状態のポンプでしたが交換して静かになりました。

動作も問題ないようです。

これにて完治。