古い片門型プレーナーの修理依頼が入りました。
症状は切削送りが時々止まる。
この機械は度々同じ内容の故障が発生して修理しているので・まあ、いつものってヤツ
半年ぐらい前に二つ入っているワンウェイクラッチを上下振り替えて当たりを変えて使ってもらってましたがそれもダメになったようです。
一番下に送り装置があり重量もあるので取り外しは大変です。
外れました。
上の四角い部分にはピストンと強力なスプリングが入っています。
この部分は分解しません。
切削送りはテーブルの往復と連動しており油圧でコマ送りするような動作
どんどん分解して最後に出てくるワンウェイクラッチを交換します。
一方向にしか動かないようになっているので回転方向をマーカーしておきます。
新品はなかなか入ってくれません。
根気よく入れたら組付けていきます。
この送り装置は小さなカップの中にベアリングやワンウェイクラッチが組付けられているような構造でオイルは循環しません。
内部の汚れはキレイに除けておかないと傷みが早くなってしまいます。
赤ペイントしているボルトだけ少し短いボルトです。
間違ったボルトを入れるとその下のウォームと接触して回らなくなるので注意が必要です。
内部にオイルを満たせば後は本体への取り付けです。
自分が送り装置のワンウェイクラッチを交換している間に部長は上のギヤボックスの修理
セットボルトが緩んでギヤが一枚落ちていました。
洗浄とグリスアップをしたら組付け
試運転の結果は良好~
これにて完治。
2022年2月22日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数3903件