新居浜ものづくりブランドの一環でロケットストーブの製作をする事になりました。
数社が何台も作っているようです。
まあ、社長の顔を立てましょう。(笑)
自分なりのテーマは災害時などに炊き出しとか暖房とかに使えるような物とする事。
燃料は廃パレット等の廃棄予定木材が長いまま使える事
では・想像力を働かせて図面を描きます。
ロケットストーブの基本構造は頭に入っているので、あとは捻りを加えて・・・
先ずは叩き台ともいうべき第1号コヤツの特徴は2次燃焼手前に廃油等の油をガス化させて火力アップさせる仕組みを取り入れている点
天ぷら油なんかも一緒に処理できればイイかな?
それと炎を旋回させて空気と混ぜるような構造を取り入れて完全燃焼を狙います。
この構造は自分が昔作った廃油ストーブと同じ原理
煙突の手前には炎の旋回を手助けする為の斜め削りしたブレードが燃焼室に飛び出た構造
油が2~3mmほどの高さでキープするようになっており薪の熱によりガス化して多数あいている穴から燃焼ガスとして噴出するようになっています。
焚口がオフセットされており炎が旋回しながらヒートライザーに向かうようになっています。
ヒートライザーは定番のペール缶にパーライトを入れたもの
と・まあ、燃焼実験を行いましたが・・・
1次燃焼の焚口が小さいので火力がショボすぎて話になりませんでした。
ではサッサと諦めて第2弾。
今度は300角、250角、200角のパイプを使い二重構造とします。
隙間にはパーライトを詰め込み断熱
4か所に自在のキャスターを付けて免振?
ヒートライザーは前作の使いまわし
廃油ガス化室も前回の物と同じ
と・図面は完成。
自分は外周りへの出張修理が多く、製作に時間が取れないので機械加工が終わったら・
これまた必殺溶接士に図面を投げときます。
まあ、なんとかしてくれるでしょう。(笑)
自分が出張修理に行ってる間に形になってました。(凄)
今回の最大の特徴は火力調節ができる事と長いままの薪を投入して徐々に燃やせる事、調節レバーを外せば筒が1次燃焼室に落ちて素早くはないと思うが窒息消火させる事ができる点。
では・薪を入れて点火します。
投入筒の高さは下から3段目でスタートさせてみました。
今回は壊れたパレットが燃料
1mの長さまでなら突っ込んでおけます。
燃えたら順次落下していく仕組みです。
空気の取り入れ口はバタ弁として扉を開けなくても灰の掻き出しなんかができるようになってます。
着火時しばらくは煙りが多く出ていましたが、装置全体が温まってくると煙も出なくなってきました。
炎の色も薄くなってきたので完全燃焼に近づいているようです。
ちょっと湯を沸かしてみましょう。
鶏ガラ買っておけば良かった・って勢いで沸騰し始めました。
廃油のコックを開けてみると・
中華ナベ買っておけば良かった・ってな勢いの炎が立ち上がりました。
後ろの蓋を開けて内部を覗いてみると・
まあまあ狙い通りかな?
後ろには上昇気流となった炎への空気供給&整流の板を置いています。
改良の必要があるならこの部分かと・
と・まあ、ここまで完成しましたがコロナの影響でお披露目会は延期となりました。
各社趣向を凝らしたロケットストーブを作っていたようですが・
コロナが蔓延しているのでは仕方ない。
反省点
ちょっと重く作りすぎた。
あと40mm全長を短くして1次燃焼室と2次燃焼室を近づけるべきだった。
キャスターが小さすぎた。
とりあえず・ロケットストーブ2号完成~。