【技師長ブログ】ラジアルボール盤の修理、横中ぐり盤の精度出し

投稿日:2022年06月21日

中国製ラジアルボール盤の送りが切り変わらないので診て欲しいとの依頼が入りました。

始めまして・のメーカーです。

フムフム・・・

回転は切り変わりするのでちょっと操作してみました。

多分、油圧を切り変えているだけのような感触です。

切削送りの切り替えの方はびくともしません。

長年変わらないまま使っていたそうですが、ちょっと送りが早いままなのでドリルが折れても危ないので修理して欲しいとの事

油が粘ってくっ付いているだけだろうと思いパイプレンチかけてみましたが・・・!

全く動きません。

切り変えバルブを探します。

 

ヘッド上の蓋を外したところにありました。

ホースに印を打って外しに掛かります。

 

外れました。

ギヤ側が送りの切り変えです。

ドライバーでコネても微動だにしません。

 

バルブを叩き抜いて内部を確認、かなり強く叩かないと抜けてきませんでした。

ロッキングボール付近に盛り上がった箇所と欠けがあります。

手入れしてやればなんとかなりそうです。

まさか・新品の時から?

回るようになったので組付けます。

ホースがややこしい事になってますが、組付けて動作確認

位置ズレもなく動作も良好となったのでこれにて完治としました。

 

お次はNCの横中ぐり盤の精度出し

振り回しの精度が悪いとの事

確かにこの距離50μほどのズレがX方向、Y方向にあります。

色々と計測してみるとコラムが仰け反るような方向に倒れています。

コラムのレベル出しと向きの修正を行いました。

振り回しは、ほぼ0

倒れも300mmの間で0になりました。

Y軸の動きが変だったのでついでにカミソリ調整

良さげになったのでこちらも完治としました。

 

2022年6月21日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4071件