【技師長ブログ】工作機械修理 ターニング・横中ぐり

投稿日:2022年07月22日

ターニングで仕上げ加工中に木目?のような模様が付き仕上がりが悪いので診に来て欲しい・との依頼。

 

コヤツはオイルフローではないので主軸のベアリングの状態&調整加減をみてみましたが・

不発。。。

では?

電源を入れると刃物台に微振動を感じます!?

犯人は・

横桁に付いているオイルポンプ

このポンプで送り速度の変速と潤滑を行っているようです。

カップリングのセンターが出てないのかもしれませんが、ベースプレートが無いので調整してから取り付ける・って事が出来ません。しかも上に乗せるではなく横から付ける取り付け方なので回した状態でモーターの取り付けを緩めて、振動や音の出ない場所を探すようにしないとダメっぽい・・・。

では・

自社に中古在庫の同じ消費電力の一体型ポンプがあったので配管加工して取り付けてみました。

上から二段目の箇所がポンプ交換後の仕上げ

他の部分はザラついていますがポンプ交換後の箇所は指が吸い付く感じの仕上がりとなりました。

ヤレヤレ~

 

では、お次の現場

フロアボーリングで送りが掛からない時がある。

暫くすると動く・・・?

多分、早送りと切削送りの二重噛みかな~?

回転中にクラッチの動作を見る事はできないので窓の設置を提案させて頂き

窓タイプのカバーを製作、取り付けしてみました。

機械の色はグレーかと思ってグレー塗装したらベージュだった・って失敗はありましたが

これなら二重噛みの現行犯を目視できそうです。

早送りと切削送り、両方のクラッチ動作が見れます。

まあ、電磁クラッチを使っている機械は一呼吸おいてからの切り替えをしないとギヤ鳴りや二重噛みとなる事が多いので注意点でもあります。

一先ずこれで様子を見てもらう事にしました。

 

2022年7月19日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4115件