【技師長ブログ】装置製作 油圧リークテスト機(その1)

投稿日:2022年09月05日

油圧装置の製作依頼が入りました。

内容は油圧シリンダーのリークテストを行う装置

動作としては・

こんな感じのシリンダーを左⇔右に一杯動かした時に7Mpaの圧力を3秒保持を自動で繰り返し行う装置。

回路にシーケンサーは使用せず汎用のリレーとタイマーで動くようにして欲しい。

尚且つ極力安く製作して欲しい・との事。

社に帰り中古在庫の部品を漁ります。

 

高額となる部品の中古在庫品はありました。

油圧ユニットとソレノイドバルブにモジュラーバルブ

ソレノイドバルブがAC100vなのでトランスも必要

制御盤の箱も高いのでこちらも中古

200ー100vトランスは一つだけありました。

100vのマグネットスイッチは沢山あったのでこちらも中古

リレーとタイマー、圧力スイッチなんかは必要数が無かったので新品を購入する事になりました。

では油圧ユニットをベースとし、装置の全体を設計していきます。

 

こんな感じかな?

ではではこれを元に実物を製作

製作は必殺溶接職人と息子。

  

 

問題は電気図面です。

久々なのでかなり時間が掛かってしまいました。

描いてる途中で話し掛けられるとアウトです。

2回アウトを食らいました・・・。

こんなんで動くんかいな?

暫く電気回路設計から離れていたので1番の不安材料です。

シーケンサーを使えば簡単なんでしょうが、あいにくソフトがありませんし依頼内容からも外れてしまうし・どちらにせよ10年以上触る事が無かったので完全に忘れてます。

汎用のリレーとタイマーで動作するように古い記憶を引っ張り出しながら、多分これで動くであろう図を完成?

図面を元に電気部品を注文

リレーが5個にタイマー2個、圧力スイッチ2個、セレクタースイッチ2個、押し釦スイッチ3個、非常停止ボタン1個

自動と手動の切り替えがあるのでスイッチは多めになりました。

自己保持回路とタイマーを上手く利用して左右に動かすのですが・・・?

電気部品の入荷まで怪しい電気図の確認しときます。

 

2022年9月5日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4185件