弊社で使用している台湾製の古いラジアルボール盤の不調を修理
症状はアーム旋回が重くて狙いが定まり難い。
まあ、使用当初から重く使い難い機械でしたが、仕事が暇になったので新人教育も兼ねて直してみようかと・
クランプリングを調整してみますが、様子が変です。
一杯緩めても重いしクランプ力もイマイチ。
クランプリングを外そうとすると後ろ側は下りてきましたが前側は張り付いているのか調整のナットを緩めても下りてきません。
バラシちゃいますか~
てな訳で新人教育どころか本格的な修理作業となりました。
コラムクランプ軸をシャコ万で掴んで落下しないようにしたらスリーブリングもリン木で落ちてこないようにして・
後ろ側のローラーガイドは問題ありませんでしたが・
ピンが折れてます。
しかも二か所・これではクランプリングは動きません。┐(´д`)┌ヤレヤレ
引き上げたまんまの状態でクランプリングが張り付いてしまっていたのでココが微妙にアームが重かった原因のようです。
このピンが折れる原因は構造を知らずにアンクランプ状態の時にクランプ調整をしてしまったとかで高負荷を掛けた時か錆びて傷んだ時
さて・どう直そうか~?
M6のキャップスクリューが丁度だったのでボルトを通してナットを入れたら緩まないようポンチで叩いてカシメときました。
まあ、自社の機械ですし・
スリーブリングが回る事によりテコの原理でアームクランプするようになっています。
このクランプ方法は国産のラジアルボール盤も同じです。
ローラーガイドにグリスを塗りまくりクランプリングに油を挿したら組付けです。
クランプ調整はクランプ状態にして少しずつ均等にナットを締め付けていきます。
最後はアームがきちんとロックされ、アンロックで軽く動くようになれば完了。
今までの動きがウソのように軽くなりました。
ロックもしっかり掛かります。
これにて完治。(*^^)v
2022年10月13日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4250件