【技師長ブログ】工作機械修理 鋸盤

投稿日:2022年10月25日

鋸盤の修理依頼が入りました。

症状は、切断完了しても鋸刃が止まらない自動運転もできない。

あ~それは下限検知のリミットスイッチでしょ~

まあ、診てみましょうか・

 

下限検知のリミットSWは鋸刃を上下させているシリンダーに付いてました。

一番下まで降りた時コレが入らないと鋸刃回転は止まりません。

切断動作中にスイッチを押してみましたが回転が止まる様子はありません。

ではでは・

 

どこかのコイル抵抗が絡んで上手く測定できないので単品にします。

!正常です??

反応もすこぶる良い

取付、取外しが面倒なのに・・・。

参ったな~制御盤の方だわ・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ

 

この機械の回路図は無いので近い機械の回路図を見ながらなんですが簡素過ぎて自分には解かりません。

試運転を繰り返していると下限のリミットSWを踏むとマグネットスイッチが入り切削ソレノイドはちゃんと切れています。

動作を思い返すと下限のリミットSWを踏んで降下のソレノイドがOFFして少し時間が経過してから鋸刃回転が止まる・・・ハズ?

この少し時間が経過してから・ってのがミソですな・

!!タイマーが怪しい!

回路図にタイマーは描かれてない!?

試運転しながらタイマーの動作を見ていると、ずっとONしたままのタイマーがいます。

怪しさ満点なので外してみましょう。

焼けてるやん・・・(笑) 茶色く変色してるし・

ちなみに隣のタイマーと振り替えてみると正常に動作しました。

下限のリミットSWを踏むとタイマーがカウントダウンを始めてカウントダウン完了で油圧ポンプと回路電源のマグネットスイッチ以外をOFFにします。

ここの会社はいつも使っている電気屋さんがあるそうなので自分の作業はここまでです。

後は電気屋さんがタイマーの選定と交換する事となりました。

 

2022年10月25日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4270件