大型NC旋盤の主軸モーターとプーリー軸受けの位置だし作業になります。
サーボモーターが壊れリビルトモーターが送られてきたので位置調整しなければ異音や発熱の原因となるのでやらなければいけない作業です。
我が社の部長が1人で作業していましたが大変な作業なので助っ人として自分も途中参戦
プーリー軸が両受となっているのでちょっと厄介です。
先ずは全体の仮組を行い良さげな位置が決まればサーボモーターが取り付く中央の軸受けブロックの位置から決めていきます。
サーボモーターを差し込んだらモーターの軸にダイヤルゲージをセットして軸受けベアリングが入る部分を測定
0.3mm軸受けブロックを上げなくてはいけませんでした。
シム調整を行いまたもや仮合わせして測定
この作業は何度もしないと上手く位置がでません。
サーボモーターが取り付く軸受けブロックの位置が出たらレンチにパイプを差し込んでボルトを使い思いっ切り締め上げて、この部分を全ての基準とします。
次は向かいの軸受けブロックの位置を出します。
モータースピンドルにアタッチメントを取付けて延長、上下左右傾きの測定
先ず左右と傾きを出したら固定ボルトを締め上げて上下の測定
ボルトの締め加減でも動き回るので厄介です。
こちらは0.22mm上げなくてはいけませんでした。
シム調整を行ったら左右、傾きがまた狂っているのでまた調整と計測
測定して良ければ最初に決めたブロックを残して分解してベアリングとプーリー軸を組付けました。
サーボモーターも外さなければいけないので大変な作業です。
誤差は0~20μ以内にできました。
組付け完了したので試運転
この時はまだベルトを付けていません。
温度測定とサウンドスコープとで異常がないか確認します。
温度はメーカーの人に問い合わせてみるとサーボモーターを1500rpmで回せば軸受け部分は70度ぐらいまでは上がる・との事
3時間回して65度なら問題なし
勘違いしそうです。
ベルト張ってけてカバーを取付けて完成~
2022年11月30日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4330件