油漏れが見つかった我が社のフライス盤を修理します。
配線を外して・
ちなみにこの場所にはクレーンがありません。
機械があまりにも長いので作業工場の棟に持って行けず中古在庫機械を置いている棟に据え付けています。
モーターを外すにはどうしてもクレーンが必要。
パイプクレーンの出番です。
段取りできたので取り外し
後ろは壁なので狭いですがパイプクレーンなら足の向きをコロコロ変えられるので狭くてもスイスイ入っていけます。
で・取り外し完了。
スピンドルが錆びててなかなか抜けてきませんでした。
問題のシールを取り外し
ゴム部分が硬化してて割れまくり・・・。
この案配だと他のギヤボックスのシールもダメでしょう。
新品のオイルシールを打ち込んで・
この場所に油が来ても下に落ちるように下側にサンダーで切込みを入れときました。
ちょっとの事でモーターを守れるなら優先します。
なにせ貴重品のDCモーター 油が入ってきて壊れたなんてのはシャレになりません。
内部の確認
油汚れが酷いのはブラシ付近だけだったので一安心
それではスピンドルを清掃して組付けます。
オイルも入れてZ軸完成~!
お次はY軸
コラム内部のカウンターウェイト下というややこしい場所にあります。
最初モーターのみを外そうとしましたが、物理的に不可能と判断
ギヤボックス丸ごと外しに掛かります。
主軸ヘッドをジャッキで持ち上げ雄ネジを抜き・・・
シール交換したら、さっさと組付け
ちょっと苦労しましたが完成。
次はX軸
コヤツは簡単に外せる場所にあります。
やはりシールはカチカチでプラスチックのようになっていました。
?オイルが漏れてもおかしくない?って思っていたら
オイルが入っていませんでした~(‘◇’)ゞ
そりゃ漏れんわな・・・。
X、Y、Zと完了したのでテーブル下を潤滑している潤滑ユニットのタンク清掃しておきます。
凄い量のヘドロが出てきました。
中古引き取りしたままで未整備状態のまま使っていたので・まあ、今更ながらしっかりと整備して潤滑油も交換しておきます。
振り回しの調整したので試運転がてら加工してみました。
理想的なフライス加工の挽き目ですね。
これにて完治。
2022年12月3日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4335件