【技師長ブログ】鋳物溶接にプレーナー修理

投稿日:2023年02月25日

最近、鋳物の溶接修理と台形ネジの製作が増えています。

今回は?フランジ

 

大きく欠けてしまっています。

とりあえず元の位置付近にガッチリ固定して・

 

ラジアルボール盤にて加工M6のキャップスクリュー3本で欠けた部分と本体を固定

ではボルトごと溶接していきます。

 

なかなかイイ感じ~なんて思っていたら・・・

出てきましたスポンジ野郎

スカスカで気泡まみれになってしまいます。

TIGでスポンジ部分を溶かして落としていきます。

なんとかなりました。

他の欠損部分は持ち込まれていないのでこれにて完成。

ではお次。

 

古くて大きな旋盤のカミソリ

完全に折れてしまっています。

定盤に真っ直ぐしっかりと固定

とりあえず3面を溶接したらひっくり返してフライス盤へ

  

折れている箇所に溝を掘りキー材を打ち込んで丸ごと溶接して補強

  

自分は溶接修理のみ

摺合わせは部長がやるそうなのでこれにて完了。

お次はまたまた台形ネジの製作

切削中に送りが止まってしまったとか・・・。

    

年代物のプレーナーです。

他の仕事で近くに居たので寄ってみると・

一人でやる作業ではなかった・・・。

なんとか刃物台を丸ごと引き抜いて雌ネジを確認

参りましたね現物合わせ加工されてます。

同じ箇所への穴開けタップ加工は不可能です。

しかも直ぐ隣には縦送りのスプライン軸があるので制約があります。

では・

  

少し長めにして片方をダブルナットで締め付けられるようにして

ピッチ6の正ネジを切ったら

横中ぐり盤にセット

縦送り竿の逃げ加工を施して刃物台の加工面に合わせて少しカットしてキッチリ嵌まり込むようにすれば回り止めのキーが不要に

更にM8のボルトで締め付けられるように追加工

で・組付け!

 

しっかりガッチリと刃物台に固定できました。

機械の停止期間を2日半で復旧させる事ができました~(*^^)v

 

 

2023年2月25日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4480件