ホブ盤のギヤの状態が悪く、メーカーも今は無いのでなんとかして欲しい・との依頼
酷い状態です。
測定してみるとモジュール4のギヤでフツーに規格品でした。
問題は内径がテーパーになっている事とそのテーパーに沿うようにキー溝がある事
一度、図面に起こしたほうが良さそうです。
中心間距離も大体出るので機械本体側の中心間距離をお客様に測定してもらい間違いないかの確認をとったらギヤを注文
ついでに治具の図面も描いてどのような加工が必要かを探ります。
200のチャンネル材を加工すれば簡単そうでした。
テーパー角は10度でした。
現物を測定して図面にすれば角度も簡単に分かるので助かります。
チャンネル材を34mmの段違いにカットして鉄板を乗せれば、おおよそ10度の傾きとなりました。
とりあえずテーパー合わせの治具を作ります。
ギヤ2枚が微妙にテーパーの大きさが違っていたので合わせの治具も2個必要でした。
治具に合わせて加工ができたのでキー溝加工の治具を作ります。
良さげな鉄板が無かったのでダクタイル鋳鉄を加工してチャンネルに溶接
スロッターにセットして幅9mm深さ4.2mm溝入れ
今回、新たに4.5.6.7.9.10mmのスロッター用の刃物も作りました。
スクラップに出したブローチ盤の刃物を適当な長さに切ってロウ付けした物です。
ギヤに溝が掘れたのでサクサクっとダンボールに詰めて出荷!
2023年4月18日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4540件