【技師長ブログ】エンジンウェルダー修理

投稿日:2023年07月18日

中古在庫機のエンジンウェルダーの修理になります。

冷却水漏れ状態なので修理後、販売予定

 

エアープラズマと溶接にコンプレッサーエアーと100V電圧が取り出せれる優れもの

これ一台で鉄工所始められますね~古いけど・

アワーメーターは・・・

868時間使用

意外と少ないです。古いけど・

ラジエーターから漏れていた・との事でラジエターキャップを外してみると・・・

ちょっと詰まり気味ですね~

これはコア交換に出すしかないですね。

 

取り出し完了~

 

コア交換に出している間にベルトやオイル関係を交換しておきます。

エンジンオイルにコンプレッサーオイル、エンジンのベルトにコンプレッサーベルト

ラジエーターが帰ってきたので早速組付け

クーラント入れてエンジン始動!

今度はウォターポンプから漏れやがりました・・・。

新品のベルトを張ったのでトドメを刺した形になった模様

まあ、売る前で良かった~

 

ウォターポンプの納期は一週間との事

ではその間にオルタネーターとセルモーターも見ておきますか~

   

あちゃ~ですな・・・。

このタイミングで分解しといて良かった~

入れる必要ない箇所にグリスを入れてるもんだからブラシ周辺がグリスまみれです。

接触シールのベアリングなのになぜにグリスを入れたんでしょ?

スリップリングもグリスまみれで真っ黒

これはいけませんね~しっかり脱脂しておきます。

  

脱脂、ベアリング確認、ブラシの残量確認したら組付け

オルタネーター完了~

お次はセルモーター

  

こちらはブラシの粉をエアブロー程度でした。

マグネットスイッチの抵抗値確認、ブラシの残量も十分です。

 

ウォターポンプが入荷したので早速組付け!

で、エンジン始動!!

んが・・・

今度は油煙が出やがりました・・・。

エアーコンプレッサーが回りっぱなしになるので余分な圧力を抜くレギュレターから油煙が上がりコンプレッサーオイルが減っていきます・・・。

辺り一面油まみれに┐(´д`)┌ヤレヤレ

シリンダーに傷でもあるんでしょうか?

早速分解

 

バルブ関係は大丈夫・シリンダーは・・・?

まあ、確かに縦キズはありますが・・・

あんなに油煙が出る原因とは考え難いな~まさかピストンリング?

と・ふと気が付きました。

オイルを入れる蓋

ここってメクラはNGでは?

ブローバイガスが抜ける場所がありませんな・・・

こんな初歩的な事に気が付かなかったとは・

多分、後からこのメクラになったんでしょう。

それでこのメクラは締め付けされていなかったのか~

では対策を施して組付けます。

メクラを止めてワンタッチジョイントと10mmのホースでエアクリーナに穴をあけて繋ぎます。

これでクランクケースの内圧上昇を抑えられます。

で・エンジン始動!

暫くは少し油煙が出てましたがやがて出なくなりました~(*^^)v

しかし、シリンダーに縦傷があったのでちょくちょくオイルの減り具合は確認しないといけないでしょう。

早速、溶接とプラズマ切断

バッチリですな~

暫くの間エンジンを掛けたままにしておきます。

エンジン本体のヘッドガスケット抜けを心配していましたが大丈夫でした。

交換部品はファンベルト、コンプレッサーベルト、ウォターポンプ、ラジエーター、エンジンオイル、コンプレッサーオイル、クーラント

エアクリーナー関係は清掃

┐(´д`)┌ヤレヤレやっと全てが直ったわ~

 

2023年7月18日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4670件

ちなみに在庫機の整備はノーカウント