【技師長ブログ】ノッチャーカッターの修理

投稿日:2023年12月06日

ノッチャーカッター(コーナーシャー)の修理が入ってきました。

症状は加圧が弱くて切断できない。

確かに3.2mmの鉄板すら切れません。

メーカーに電話して症状から必要部品を取ろうとしましたが、サポート終了の機種なので部品は出ません・との事、┐(´д`)┌ヤレヤレ

以前、似た機械を直した事あるのでやってみましょう。

エア抜き部分にメーターを取付けて加圧してみます。

9㎫ほどで止まってしまいました。

スイッチOFFで残圧がス~っと抜けてしまいます。

分解してパッキン、Oリング関係を調べて交換してみます。

 

一般的なパッキンだったので翌々日には入荷したので交換

んが!症状変わらず

一応10㎫までは圧力が上がりスイッチOFFでも圧の抜けは緩やかにはなりましたが・

ポンプに問題あるようです。

 

鋳物部分だけを抜き取るのですが・コヤツを抜くのは要注意

抜いた瞬間スプリングで押されてる内部部品が飛び出します!!

てな訳で5mほど飛んで行った部品を探す羽目に・・・。

  

飛んで行った部品を回収。

ウレタン?パッキンが割れてます。

うかつに触るとポロポロとなる感じです。

この部品はただの蓋なので真鍮材から削り出してプラグにしてしまえば直せます。

 

サイズはΦ10.08mm高さ5mm7.5のエンドミルで3mmのザグリ加工

では打ち込みます。

3ヵ所打ち込んだら完成。

組み付けていきます。

 

圧入のクリアランスで打ち込んだので飛んでいく心配はありません(笑)

組み付けは回しながらになるのでケースを抜いて、ついでにコミュテーターも磨いておきます。

ポンプ内部にオイルを入れておかないといつまでも空打ちになるので注意

 

本体に油を入れるには専用工具が必要

内部にはピストンを持ち上げる為の強力なスプリングが入っています。

長いボルトで少しずつピストンを押し下げながらエア抜きの部分から給油します。

動作させてみてピストンが上限まで上がらない場合はエア抜きを緩めて余分な油を抜いたら完成です。

ではでは試運転

 

6mmの鉄板スパスパ切れます。

修理完了~(*^^)v

 

2023年12月6日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数4885件