【技師長ブログ】工作機械修理 ラジアルボール盤

投稿日:2024年04月24日

ラジアルボール盤の修理依頼が入りました。

症状はヘッドクランプしない。

 

先ずはアンクランプ状態にして・

主軸ヘッドを受けているローラーを片側外さないといけないのでジャッキで落下しないように受けておきます。

クランプ機構を動かしている軸を抜きとり

手前のローラーを外したらヘッドクランプの機構が丸見えになります。

キーの摩耗が進んでいるようです。

 

キーがTの字に摩耗してしまってました。

前回の調査でキーの摩耗と診断しており、その時は180度振り替えて応急処置していましたが、新たに製作したので交換します。

 

ついでにヘッドを受けているローラーの構造確認

偏芯の軸とロックの構造を理解したので組み付け試運転します。

試運転してみると、まだ少しクランプが弱くググッ!と力を入れてハンドルを回すと動いてしまったのでリミットスイッチを調整するのですが・

リミット調整するならアームクランプにも影響が出るのでアームクランプを先に緩めておきます。

セットボルトを緩めてドグを回して調整

ヘッドクランプがしっかり効くようになったらアームクランプを調整して完了です。

 

2024年4月24日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数5086件

ついに修理件数が5000件を超えました~(*^^)v