【技師長ブログ】ラインボーリングバーの?修理(その1)

投稿日:2024年11月22日

ラインボーリングバー?の修理が入りました。

加工している所を見た事がないのでどう使うかも不明?のままですが修理していきます。

   

いきなりつまずいてしまいました・・・。

ガスで炙り10tのポートパワー改造のプーラーですが全く抜ける気配がありません。

更にジャッキを2つ追加しましたがビクともしません・・・困った・・・。

おそらく30t以上かけないと抜けない。

では、ダルマジャッキを使い50tプーラーを作ります。

   

プーラーの腕にはΦ70の丸棒で材質はS45Cを使います。

フレームは以前作った30tプーラーですが12mmの鉄板を貼り付けて補強

これでドーダプーラー完成です。

   

早速セットして二人でレバーをガリガリ

ゴキ!ゴキ!って音と共に抜けてきました。

   

茶色い錆びに焼き付き痕・・・。

凸と凹の組み合わせになって抜けなかったようです。

コイツさえ抜ければ後ろのベアリングにアクセスできます。

   

これは溶接肉盛りして旋盤加工しかないですな・

作業途中ですが水漏れ溶接修理依頼が入ったのでそちらへ行きます。

自分と息子しかTig溶接ができないので・・・。

   

機械の上で7カ所も水漏れしてるなんて聞いてないよ~~~。

マグネシウム陽極棒をどこかに設置するよう勧めて・

帰ってきて作業再開ですが、次はベアリングナットが焼き付いていて回りません・・・。

 

ガス切断でネジを痛めないギリギリを狙ってナットを吹き飛ばし、やっと全てのベアリングとご対面。

軸は旋盤に載せて溶接しつつ加工修理します。

   

ネジ部分も修理完了。

これでこの軸の悪い部分は無くなりました。

 

 

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