【技師長ブログ】モータースピンドルの修理

投稿日:2025年01月18日

古い工作機械でスピンドルが軸痩せした三相モーターがやってきました。

ワイヤーロックが外れてセットボルトもありません

入っているギヤはガタガタしています。

  

軸痩せでガタガタしているという事は・・・

   

キー溝も拡大されてしまってます。

ある程度錆びを除けたらベアリングを抜いて溶接準備します。

  

TIG溶接にて肉盛り

焼きが入らないよう溶接するにはコツがあります。

  

熔接肉盛りと並行してギヤ内部を研磨

刃物では切粉が出ない位の焼き入れされていました。

熔接したら冷やしている間に旋盤加工を繰り返しました。

ギヤの内部を0.1mm研磨しましたが全然取り切れていません・・・。

0.2mmぐらい拡大しないとダメみたいです。

0.2mm拡大でなんとか我慢できる位になりました。

これならシリンダーゲージで測定できます。

では、内径を測定してそれに合わせてスピンドルを加工します。

 

センター穴はアテにならなかったので振れ止めをセットして加工

0~マイナス10μで仕上がりました。

後はキー溝加工です。

 

横中ぐり盤にセットしてキー溝加工

真鍮棒で軽く叩いて入る位の仕上がりになりました。

 

ベアリングも交換して組付けたらダイヤルゲージをセットして振れ確認

±0でした。

セットボルトにワイヤーロックかけたらモータースピンドルとギヤの修理は完了~。

 

 

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