古い工作機械でスピンドルが軸痩せした三相モーターがやってきました。
ワイヤーロックが外れてセットボルトもありません
入っているギヤはガタガタしています。
軸痩せでガタガタしているという事は・・・
キー溝も拡大されてしまってます。
ある程度錆びを除けたらベアリングを抜いて溶接準備します。
TIG溶接にて肉盛り
焼きが入らないよう溶接するにはコツがあります。
熔接肉盛りと並行してギヤ内部を研磨
刃物では切粉が出ない位の焼き入れされていました。
熔接したら冷やしている間に旋盤加工を繰り返しました。
ギヤの内部を0.1mm研磨しましたが全然取り切れていません・・・。
0.2mmぐらい拡大しないとダメみたいです。
0.2mm拡大でなんとか我慢できる位になりました。
これならシリンダーゲージで測定できます。
では、内径を測定してそれに合わせてスピンドルを加工します。
センター穴はアテにならなかったので振れ止めをセットして加工
0~マイナス10μで仕上がりました。
後はキー溝加工です。
横中ぐり盤にセットしてキー溝加工
真鍮棒で軽く叩いて入る位の仕上がりになりました。
ベアリングも交換して組付けたらダイヤルゲージをセットして振れ確認
±0でした。
セットボルトにワイヤーロックかけたらモータースピンドルとギヤの修理は完了~。
2025年1月18日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数5550件