【技師長ブログ】折れたシャフトの修理

投稿日:2026年08月19日

8/4 大型汎用旋盤の修理依頼。

Z方向の早送り、切削送りが動かない、という症状

過負荷検知のリミットスイッチ部分から内部を覗いたらベアリングが外れていた・との事

 

穴が小さく分かり難いので内視鏡で確認します。

クラッチ内部スラストベアリングの場所でシャフトが折れていました。

破断面がキレイ過ぎて分かり難かった・・・。

白くモヤモヤしている箇所が破断面

エプロンを降ろさなくても抜き取れそうなので、この場でシャフトを抜きに掛かります。

 

ずっと寝転んだままでの作業で首が痛い・・・。

折れているので残った軸を抜くのに四苦八苦。

無事に抜き取れたのでメーカーへ部品の納期確認するも回答ナシ・・・

機械が古いのでおそらく受注生産でしょう。

長く休止できない機械なので修理の方向に

    

破断している軸径はΦ32色々と考えた結果Φ15x60のピンを作って圧入する事にしました。

ピンの材質はSCM435でプラス20μで製作して焼き嵌めとします。

製缶定盤ならではの即席プレスで炙りながら圧入

なんだか凄そうな材料に聞こえますが単にM16のキャップスクリューをΦ15に削っただけです。

   

8/6 熔接による縮みを利用しながら曲がりを直していきます。

焼き入れはせず自然に冷えるのを待ちながら溶接を完了させます。

ダイヤルゲージをセットして冷えた時の曲がり具合をみながら溶接

凄く不安になる位ダイヤルゲージの針が振れていますが冷えると僅かしか動いていません。

 

熔接が出来たので旋盤加工で仕上げていきます。

 

完成しました。

まあ、溶接も加工も息子に投げつけたんですが・

先端での振れは50μ以内

この長さで50以内なら上出来でしょう。

8/7 またここへ半日寝転ぶのか・・・。

組付けは、まあまあ早く終わりました。

試運転も問題なく、後は切削してみてとなりました。

8/19 問題なく切削できている・との事。

応急処置だから、もう一回あるって事なんだけど・

見積もり回答が金額81万円、納期3か月・・・。

 

2026年8月19日現在の機械修理、機械移設、装置製作の依頼完了総数6600件