過去の製作品になります。
我が社の社長より無理難題を押し付けられました(笑)
マイントピア別子で運行される別子1号の汽笛製作指令です。
条件は、少ないエアー消費量で遠くまで聞こえる汽笛であること・
使うコンプレッサーはこの豆みたいなコンプレッサー。このサイズまでしか搭載できないそうで・・・。
このコンプレッサーに満充填した分だけで鳴らしまくっても大丈夫でないといけませんし、エアー圧が落ちても音色が変わらないようでないといけません。
試行錯誤の始まりです・・・。
最初は蒸気機関車の汽笛の構造を真似てみましたが・
エアー消費が強烈すぎて全く話になりません。
蒸気機関車の笛のような構造では使用不可能と判断。
次は子供の頃によくやったビンの口の縁に息を吹きかけて音を出す方法
これもエアーの消費が多いようですが・突き詰めていけばなんとかなりそうです。
方向が決まったので形状を詰めていきます。
結局、小さなカップにエアーを吹き付けるような形状に落ち着きましたが・今度は音色の問題。
カップの穴径、深さ、ノズル径、ノズル角度等を試行錯誤
出来ました~。
材質、肉厚によっても音色が変わります。
肉厚が薄いと音が割れます。
鉄で一旦製作して良さそうな音色を探しました。
和音にもして蒸気機関車らしい音色にもしましたが・
子供が乗って喜ぶ乗り物なので、あえて子供でも口真似できるような単音の音色にしてみました。
構成部品はこんな感じ
真鍮製としたことにより錆びに強く、鉄より柔らかい音色になりました。
ポッポ~~~
リアリティーは無いですが・その分、口真似できる音色。
完成したので図面に残します。
微妙な音色の調整もノズル位置と圧力調整でできるようになっています。
本来なら図面があって製品ができるのですがこういった製作の時は逆になります。
まあ、いつもの事ですが・
図面の名前はポッポちゃん(笑)
とにかく?別子1号の汽笛完成~。
気になった方はマイントピア別子までど~ぞ。